5年

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少しの間ですが体調を崩し仕事を休んでいました。
その間に日本にも帰り検査も受け、心配する異常も見つからなかったので
こうしてまたデンマークに帰ってくることができ仕事にも復帰できました。
そんなゴタゴタしていた時ですが、先月の9月で
いつの間にかこのデンマーク料理修行も5年という長い年月が経っていたことにちょっと自分でも
驚きです。もちろん色々な人達の助けもありましたが、
よく一人でここまでがんばったなと恥ずかしながらちょっと思いましたよ(笑)
まあそもそもなんでこの国に来たのかさえあまり自分でもわかってないですがw
あと1年だけあと1年だけがんばろうと自分の中では
故郷である日本に帰れる日を決めてやってきたつもりが
その区切り区切りでいつも色々なことがおき、いつの間にか5年にもなってます。
僕にとってこの国は気っても切れないなにかの縁があるのか...。
今回の日本帰省で久しぶりに日本の夏?(10月に近かったですがまだ夏でした)
を味わい日本の食材にもふれのんびりできました。いつもの日本帰省だとデンマークに帰る
ことを考えると多少憂鬱になっていましたが今回は早く帰って厨房に立ちかった。
料理の仕事に携わってもう10年以上もたっている。いつも思うことですがもしデンマークに来ることはなく日本でずっと仕事をしていたらきっともう料理人を辞めていたと思います。
体力的にも精神的にも過酷な仕事。
早朝から日付が変わる深夜まで働きづめ。
職人気質の集まりなので当然いじめや鉄拳制裁も多々。
食事も食べる時間がないので急いで立って食べる。
(料理をつくる仕事なのに自分の食事の時間がないなんておかしな話ですが)
月に何度の休日は疲れて何もできない。
そんな生活の中で例えば恋愛や家庭、または独立などの夢などでどうにか自分を保っている人もいましたが今思えば当時の自分はそこにいくことを自然と避けていたように思います。
どこかでタイミングを見て辞めてやろうと思ってばかり。
一日も早く辞めてやろうこんな仕事と思いながらも辞めることができなかったのは
それでも毎日良いもの美味しいものを作っていたからだと思う。
今でも思い出すが本当に美味しい感動するソースだったり、テリーヌだったりを先輩シェフ達は作っていましたね。それには時間も手間もかかる。この劣悪な労働環境さえ納得するしかないw
まあそれでもこんな仕事続けていたら体が持たないし、いつか自分の体が悲鳴をあげる。
そうこうしているうちにいつの間にか20代も後半にさしかかってきてもう今更仕事を変えることなんてできない状況になっていました。
当時の僕にとってはなんだかものすごく重大な人生の悩みで押しつぶされそうな時にデンマークに来る話をもらい、もしかしたらこの変化でこの仕事を続けられるんじゃないかと本当にちょっとの希望みたいなものが見えたのを今でもよく思い出します。
なんだやっぱりこの仕事を辞めたくないんじゃないか、やっぱり料理の仕事が好きなんだと改めて実感もできました。
まあ今でもこの仕事に長く携わるということの難しさは常に持っています。
5年前見えたあのちょっとの希望をこれからも常に探し続け、そして確実に見つけなければならない。
本当にやっかいな仕事ですw

とまあそんなことを今回の日本滞在では思い出しておりました。
そして無事帰国と仕事復帰もでき
またこのデンマークのキッチンに立つことができ今は仕事が楽しいです。
まだまだこの国にいたいという自分の気持ちと僕にとってのこの国の不思議な縁もある。
少し料理記事を休んでいたのでこれからはちょくちょく載せていきますよ。

ところでシルガは今回の帰省の間お頼みした預かり先で
2日間脱走していました。このか弱い猫が外の世界で2日間も何をしていたのか?
でもなんだか少したくましくなって帰ってきましたよw


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by silga | 2011-10-26 05:45 | 日常などなど