グリーンランド産巨大マスの粕汁
鮭(鱒)の粕汁 4人分
塩マスの切り身 400g
大根
人参
里芋
白菜
カブ
ねぎ
こんにゃく
昆布
酒粕 200g
田舎味噌 少々(色が出ない程度)
いりこ出汁の素 適量
塩 小さじ1
砂糖 小さじ1
醤油 小さじ1
出どころを聞くと、どうやらどこぞの人がグリーンランドで釣ってきた物らしい...。
デンマークに来て1年半ですが、その間冷凍庫の中でずーーと放置プレイ状態...。
たぶんカラフト鱒の種類だと思うけど、ここ最近余裕がでてきたのでやっとさばいてみました。
中国地方の瀬戸内海で育ったので、やはりお味噌汁の出汁といえば、イリコ出汁が懐かしい。
水出し法と煮出汁法なんてのがあって、職場の賄い用に前日の夜から一晩イリコを漬けて
翌日煮出すなんてことをよくやっていました。
デンマークにも日本食材店があり、たいていの調味料やなんかは手にはいりますが、
東日本ではあまりポピュラーではないせいか、あまり輸入されてません。
数少ない日本人コミュニティですが、やっぱり関東色が強いのかな??
裏の湖での天日干し
乾燥してて、デンマークの冬の空は干し物に絶好ですが
野鳥がいっぱいでかなり危険です。
必ず網をかぶせましょう。
①鱒の切り身は両面にきつめの塩を振り、風通しのよい所で半日干しておきます。
②大根、人参、カブはいちょう切りに、白菜は短冊切にします。
③里芋は皮をむき大きめの乱切り、塩でよく揉み、別鍋で湯でこぼしておきます。
④こんにゃくは写真のようにスプーンで一口サイズに形とります。
⑤干し終わった鱒は適当なサイズに切り分け、直火で両面焼いておきます。
⑥鍋に水、昆布と大根、人参をいれ沸騰寸前に昆布を取りだし、
火の通りにくい順にカブ、こんにゃく、白菜、里芋の順にいれ、
イリコ出汁、塩、醤油、砂糖をいれ味を調えます。
⑦すり鉢に酒粕をいれ出汁を加えながら、柔らかくした後鍋でときます。
酒臭さをなくす程度に少量の味噌をときます(色がつかない程度)。
⑧器に盛るときに鱒をいれ、ねぎ、七味唐辛子をのせ仕上げます。
いりこ出汁はやっぱり懐かしい。
1年半近くも冷凍庫で眠っていたグリーンランドの巨大鱒も
やっと報われたような。
ところで、淡水魚や汽水魚はアニサキスなどの寄生虫が怖いので、
基本的に生食は良くありません。
デンマークではサーモンなどの汽水魚に限らず、生食する場合ー18度以下で一晩以上の冷凍が義務づけられています。
大体、ホームフリージングでの魚や肉の保存期間は
2ヶ月~3ヶ月をこすと品質に影響が出ます。
1年半なんて危険なので絶対にやめましょう。
今回、恐る恐るの1年半ぶりの解凍で危険でしたが、
業務用の冷凍庫での冷凍と、解凍後の状態もよく
みんな死にそうもない人達だったので、
各人の同意で残りは切り身にして、皆さんで分けました。
by silga | 2008-02-15 18:38 | デンマーク食材和食